着信
逃げおおせた私は、ファミレスで時間をつぶしてから実家に帰りました。
その間、携帯の電源は切っていました。
夫は実家まで追ってくる人ではないのはわかっていましたが
万が一のことも考え、11時を過ぎるのを待ちました。
追ってきたとしても、私がいないことがわかって諦めて帰っているだろう、そう考えた上の判断でした。
たかが外出中に口げんかになっただけで・・・と思われる方もいるかもしれません。
でも、私にとっては、過去に何度も繰り返されてきた恐怖の時間の再現。
身を守るためには、逃げることしかできなかったのです。
実家に帰ってから携帯の電源を入れると
無数の着信、メールが残っていました。